もはや定期更新なんか望めない。 暖かい日差し No.1

今日・・・何日でしょうか・・・
週一ってレベルじゃ更新できないのは痛すぎです・・・
有言不実行は駄目ですよね・・・
でもとりあえず目標週一でがんばっていきます。

さて今回からSSSが本格的に始動していきます。
タイトルと話数は日記タイトルからスペース1つ分空けている所です。
ではしばしお付き合いくださいませ・・・


「もう5年になるのか・・・」
俺はいつも通う喫茶店で注文したドリンクを片手に一人呟く。
誰に言うわけでもなく、ただ思い出に耽るように呟き窓の外を見る。
外の青空はいつも通り澄み切っていて、世界を覆いつくしていた。
「こんな空・・・久々に見たかもな・・・」
いつもと違うはずの無い空を見ながらまた呟く。
「こんな日だったな・・・アイツと出会ったのも・・・」


─数年前
それがいつだったかは覚えていない。
あまりにも突発的であったことで、普通なら覚えていそうだったが、残念ながら無いものはしょうがない。
だけど事の中身は鮮明に覚えている。
あれは由那と初めて出会った日。
そして、人生の歯車が狂い始めた日。

上代大学・考古学科・特殊技術コース
この町には大きな大学がある。
国立上代大学。
保育園から大学まで完備されており、ありとあらゆる学問を習う事ができる。
その代わりレベルは異常なまでに高く、途中リタイアの人物はそう少なくない。
話によると入学式にいた人物の半分は見なくなるそうだ。
そんな学園の大学部・考古学科・特殊技術コースに通っている俺。
特殊技術コースというのは要はオーパーツやらの製作法を探し出すというコースで、多分大学4年間では決着がつきそうもない。
そんな俺も4年生という最後の年となり、卒論等で望まない研究にまで手を出す羽目となっていた。

「・・・いと君・・・英人君・・・」
どこからか声がする。
しかし辛うじて聞き取れる自分の名前に対して無視をつづけ、研究をつづけ・・・
「羽間英人!!起きなさい!!」
「うぉっ!!」
耳元で大声で叫ばれ、俺は咄嗟に身を起こす。
身を起こす?
自分の中で不可解な行動に「俺・・・何してた?」と大声の主に尋ねる。
「思いっきり寝てたよ?研究資料枕にしてね・・・」
と一言言うと「はぁ〜・・・」と溜息を吐かれる。
この大声の主・・・下山霧は俺と幼馴染である。
小さい頃からよく一緒に遊び、結局大学、しかも学科どころかコースまで一緒になってしまうという腐れ縁振りだ。
その短めの纏めたショートヘアーと明朗活発な所は男女ともに好かれる要因なのだが、幾分所々どころか全てにおいて成長が足りない。
ただ頭だけは辛うじて大学生のようで、成績も真ん中という辺りをキープしてここまできている。
しかし・・・俺は研究中に寝ていたようだ。
ここまで来ると精神に異常が来ているのかもしれない。
今日で徹夜3日目だ。